直感をためしてみようと思った、通勤電車での小さな実験
「直感を使おう」
「直感を磨こう」
「直感を鍛えよう」
そんな言葉をよく目にするようになりました。
それを見ているうちに、
ふと、昔のことを思い出しました。
毎朝の通勤電車で、
小さな実験をしていたことを。
当時読んでいた本に、
「直感は日ごろから使って鍛えましょう」
と書かれていたのです。
「じゃあ、どうやって?」
特別な瞑想をするわけでもなく、
特別な能力があるわけでもない。
だから私は、
自分なりに日常の中で
試してみることにしました。
頭を空っぽにすると変わったこと
毎朝の満員電車で、
「直感に従って車両を選んだら、座れるのかな?」
そんな軽い好奇心から始めました。
普段なら、
この人は次で降りそう
この車両は混みやすい
と、無意識に判断してしまいます。
でもその実験では、
そうした予測を一度すべて外して、
「なんとなく」
と感じた場所に並び、
車内でも「なんとなく」惹かれた位置に立つ。
それだけを意識しました。
すると不思議なことに、
40分の乗車時間の中で、
乗ってすぐ、または次の駅で、
ほぼ毎日、目の前の席が空いたのです。
この状態が、一ヶ月間続きました。
実験をやめた後に起きた、意外な変化
実験をやめると、
座れる日もあれば、
まったく座れない日もある。
そんなランダムな状態に戻りました。
そこで思ったのです。
「実験中と、実験後。
何が違っていたんだろう?」
答えは、とてもシンプルでした。
それは――
頭の中が、どれだけ空っぽだったか。
実験中の私は、
どの車両に乗るか
どこに立つか
すべて、ほんの一瞬の閃きに従って動いていました。
そのとき、
頭の中にはほとんど何もありませんでした。
ただ、今ここにいる感覚だけ。
一方、実験後の私は、
「午後からミーティングだから...」
「午前中にあれを終わらせてないと...」
「昨日の出来事は...」
と、意識は過去や未来を行き来していました。
直感は、静かな時に聞こえる
そこで思いました。
意識が「今ここ」にあって、
何も考えず、
身体の感覚だけに集中しているとき。
私たちは自然に、
その小さな閃きをキャッチできるのではないか、と。
そして、日頃私たちは
気づかないうちに直感を使って行動しているのかもしれません。
ただ、忙しさや考え事で頭がいっぱいの時、
そのサインを受け取れていないだけ。
直感を鍛えるでも、
磨くでもなく。
もうすでに働いてくれてることに、
ただ気づいて、それを受け取るだけでいいのかもしれません。
心を「今に」戻しながら
直感をちゃんと受け取れる日もあれば、
いろんなことに囚われて、
頭が忙しくなっている日もあります。
そんなときは、
あの通勤電車の実験を思い出して、
そっと「今」に心を戻してあげる。
直感を信じられない日があってもいい。
それでも、
今日もまた自分の感覚と一緒に生きてみよう。
そんな風に思っています。
