ビザ取得のためには、銀行口座の開設が必須です。私は、タイ現地でリタイヤメントビザを取得するため、まず、銀行口座の開設に行きました。
プーケットで、クルンシー銀行のNRBA口座(非居住者口座)を2023年2月に口座開設した時の様子を紹介します。
クルンシー銀行に決めた理由
タイにはバンコク銀行、サイアム銀行、カシコン銀行など、他にも大手の銀行はあります。そこで、なぜクルンシー銀行に決めたのか?
それは、クルンシー銀行のATMに日本語切り替えがあるから、それだけです。
カタコト英語の私にとっては、日本語で表示されるだけでとても安心感があります。
クルンシー銀行は、三菱UFJファイナンシャルグループ(MUFG)の連結子会社で、タイでは第5位の資産規模を誇る総合商業銀行です。
日本国内に三菱UFJ銀行の口座がある場合、タイ出発前にクルンシー銀行の仮口座を開設できるシステムがあります。この場合、口座開設から90日以内にタイ現地のクルンシー銀行でビザを提示して手続きをしなければなりません。私はノービザのため、この方法は無理でした。(詳しくは三菱UFU銀行のホームページ「クルンシータイベネフィットパッケージ」)
また、バンコクでは日本語デスクが設置されている支店もありますが、プーケットには日本語対応の支店はありません。
バンコクに行って、日本語対応デスクで口座開設する方法もありますが、私はプーケットで開設することにしました。
口座開設のための必要書類
- パスポート
- ビザ
- 滞在目的別書類1点 (ビザの種類によって異なる) 国際免許証、タイの運転免許証、在留届出済証、日本の運転免許証(英語またはタイ語)など
クルンシー銀行のホームページにはこのように書かれています。
ホームページでは観光ビザ、到着ビザでは口座は開設できない旨が書かれており、NRBA口座についての必要書類等の記載はありませんでした。なので、NRBA(非居住者)口座を開きたいと窓口で伝えることにしました。
銀行の書類に記載する電話番号と住所が必要です。
私は電話番号は出国前に日本で購入したタイのSIMカードの電話番号を記載しました。
住所は、その時借りていたエアビーの住所を記入しました。(賃貸契約した後、他の支店で住所変更を行いました。)
クルンシー銀行でのやり取り(初日の出来事)
私と主人で銀行に向かいました。(主人はガーディアンビザを日本で取得済)
ビザを取得している主人は、パスポートと国際免許証を提示するだけで口座開設のための書類を渡され、スムーズにいきました。
私は、「ビザがないので、NRBA口座を開きたい」と伝え、パスポートと国際免許証を提示しましたが、「大使館からの書類が必要だ」と言われました。プーケットに大使館はなくバンコクまでいかなければなりません。息子の学校のことや住居探しなどやらなければならないことが、山のようにあるので、バンコクに行く時間の余裕がありませんでした。
私 「プーケットに大使館がないので、他になにか方法はありませんか?」
銀行員 「パスポート以外に顔写真のついた身分証明が2部必要です。なので、国際免許と
もう一つ顔写真のついた証明がいります。それを翻訳会社に翻訳して持ってきてくだ
さい」
私 「日本の運転免許証の翻訳でもいいですか?」
銀行員 「はい」
ということで、帰って早速「翻訳会社」を検索し、日本の運転免許証を持って行き、英文に翻訳してもらえるよう依頼しました。翻訳には1週間かかると言われました。(費用は1000バーツでした)
クルンシー銀行でのやり取り(1週間後の出来事)
翻訳が出来上がるのが1週間後ということだったので、出来上がった資料を受け取り、早速、この前の支店に出向きました。
前回の担当者は窓口には見当たらず、今回の担当者に、パスポートと国際免許、翻訳された運転免許証を提示しました。
銀行員 「大使館の書類でなければ、受け付けられません。」
私 「前回の担当者が、翻訳会社が翻訳したものでもよいと言ったので、翻訳して持って
きました」
銀行員 「・・・・・」
しぶしぶという感じでしたが、NRBA口座の書類を渡されたので、必要事項を記入し、口座開設の手続きを進めていました。が、窓口担当者の上司が書類チェックに来て、「大使館の書類でないと口座開設はできない」と言い、最終的にその支店では口座開設はできませんでした。
バンコクに行く時間的余裕はないし、せっかく1000バーツかけて翻訳したのに・・・という思いがあったので、帰り際に、ダメ元で他の支店に行ってみることにしました。
クルンシー銀行(同日2件目の出来事)
別の支店で、同じようにNRBA口座を開きたいと伝え、パスポートと国際免許証、日本の運転免許証、翻訳した運転免許証書類を提出しました。
前の銀行の一件は、一切口に出さず、書類チェックが終わるのを待っていました。
担当銀行員は一つ一つの書類をていねいに確認していました。翻訳会社の書類は「ダメ」と言われるかとドキドキしながら待っていましたが、口座開設の書類を渡されました。
それでも、前回の銀行のように上司の最終チェックで外されることがあるので、気が抜けない不安の中、書類に記入したりサインをしたりしていました。
手続きに約2時間近くかかりましたが、無事、口座開設が完了しました。
リタイヤメントビザに必要な80万バーツは、日本からハンドキャリーで持ち込み、銀行窓口で、日本円からバーツに替えて入金しました。(税関手続き必要)
現金持ち込み証明書の提示は求められませんでした。
口座開設を終えた感想
ビザ取得のためには口座開設が必須のため、無事開設出来て本当にホッとしました。一日のエネルギーを使い果たしたくらいの疲労感でした。
1件目の銀行で無理だったときは、主人と二人で「どうしよう・・・」と、一時思考が停止しましたが、気を取り直してダメ元で2件目にトライしたのがよかったと思います。
2件目にトライしたきっかけは、出国前に調べた情報の中に「イミグレの職員は人によって言うことが違う」とあったのを思い出したからです。イミグレでは人によって言うことが違うことが、ネガティブなこととして書かれていましたが、「人によって言うことが違うのであれば、支店が変わればいけるかも?」と思って行動したことが功を奏しました。日本の銀行では支店によって対応が違うということは、まず無いでしょう。
何もかも初めての経験で、ドキドキと不安でいっぱいの中「ここは日本ではない」ということを改めて痛感した出来事でした。
2023年8月より日本のマイナンバーカードの提示が求められるようになりました。
プーケットに日本語デスクはありませんが、クルンシー銀行には日本語で問い合わせできるコールセンターがありますので、最新の情報を確認されることをおススメします。
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