「お手伝い」という言葉を辞めた理由|高学年の息子と目指す、家族という“チーム”の形

FOVX1689 心と暮らし

「お手伝い」という言葉に、ずっと感じていた違和感

子どもが生まれてから、

私は「お手伝い」という言葉に、

なんとなく違和感を感じるようになりました。

子どもと一緒に食事を用意したり、掃除をしたりした時は、

「ありがとう、綺麗になったね」

「一緒に作ったら楽しかったね」

とは言うのですが、

「お手伝いしてくれてありがとう」という言葉は、

どうしても口にできませんでした。

「お手伝い」という言葉の裏に、

本当は、掃除や料理はお母さんの仕事だけどね、という前提が

うっすら隠れているような気がして。

それって、何か違うんじゃないか。

そんな感覚が、ずっと心の中にありました。

家族は役割分担ではなく、チームだと思うようになった

家族というチームを回すためには、

掃除、洗濯、料理、買い物など、

本当にいろいろなことが必要です。

それを

「誰の仕事か」

ではなく、

「誰がやるか」。

お父さんでも、お母さんでも、子どもでもいい。

できる・できない、得意・不得意はそれぞれ違うけれど、

できる人が、できることをやる。

できないことは、協力してやる。

少なくとも、わが家では、

それが家族というチームの形なんじゃないかな、

と感じています。

もちろん、正直に言えば、

いつもきれいに回っているわけではありません。

私自身、余裕がなくなる日もあります。

それでも「チーム」という視点は、

私の中で大切にしたい軸になっています。

IGUY9922

高学年の息子が、動けなかった理由

最近の高学年の息子を見ていて、

ひとつ気になっていたことがありました。

息子は、みんなで何かをするのが好きなタイプです。

でも、朝食の準備や家事になると、

なんとなくその場を離れていく。

何をしたらいいのか分からず、戸惑っているのかもしれない。

力になりたい気持ちはあるけれど、どう動けばいいのか、迷っているようにも感じました。

そしてある夜、息子に聞いてみました。

すると、

「確かに、そういう思いはある」

と、素直に話してくれました。

家事ができることより、大切にしたい意識

そこで私は、息子にこんな話をしました。

「掃除や洗濯、料理が一通りできることも、

もちろん大事だと思う。

でも、できなくても、人にお願いすることもできる。

それよりも大切なのは、

家族というチームの中で、自分もメンバーの一人だ

という意識があるかどうかじゃないかな。

チームの一員だと思えたら、

“今、何をしたら助かるかな?”

“自分にできることは何かな?”

って考えるようになると思うんだよ。

すぐにできなくてもいいけれど、

そんなふうに考える視点を、

少しずつ持てたらいいなと思ってる」

そんな話をしました。

SOSF2666

これからの時代、チームワークはもっと大切になる

息子が大人になる頃、

「チームの力」は、

私たちの時代より、

きっともっと大切になると感じています。

それは仕事のチームだけではなく、

パートナーとの関係、

家族、地域、さまざまなコミュニティの中で。

その中で、

自分にできることは何か

得意なことは何か

チームの一員として、どう関われるか。

そんな視点を持てることが、

これからの時代を生きる力になるのではないかと思うのです。

協調性=自分を抑える、ではないチームのあり方

自分を犠牲にすることでも、

自分を抑え込むことでもない。

「和を乱さない」ことを最優先にするチームワークから、

「自分の個性をどう生かすか」を考えるチームワークへ。

一人ひとりが、自分を生かしたまま関われるチーム。

自分を大切にしたまま、チームの中にいられる関係。

それは、私たちが教えられてきた

「協調性」とは、

少し違う形のチームワークかもしれません。

息子には、こんなことも伝えました。

「チームの中で、何をしたらいいか分からない時は、

聞いてもいいんだよ。

それは“役に立ちたい”っていう気持ちの表れだから。

それに、自分を大切にすることも同じくらい大事。

無理に頑張らなくていいし、できないことがあっても大丈夫だよ」

EBYU2330

家族という最小単位のチームで

私が求めているのは、「完璧な働き手」ではなく、

喜びも苦労も分かち合える「仲間」なのだということを伝えました。

家族という一番小さな単位のチームで、息子は今、練習中です。

そして私自身も、お母さんという役割を

一人で背負いすぎない「チーム運営」の練習の途中。

子育てに正解はないけれど、

「お手伝い」という言葉を手放した先に、

私たちなりの心地よい「チームの形」が見えてくるような気がします。

実際に、息子を「チームメイト」として頼ってみた日があります。

効率ばかり求めていた私に、息子が教えてくれたのは「家事を楽しむ」という、

意外な視点でした。

300 250