心のごみ箱にポイ|4歳の息子が教えてくれた手放し方

QAQX0020 心と暮らし

手放したいのに、手放せないとき

最近、「嫌なことがあったら、紙に書いて破って捨てるといい」と書かれた本を読みました。

頭の中で、ぐるぐる考えてしまう“反芻思考”を防ぐ方法のひとつだそうです。

考えないようにしようとしても、気づいたらまた同じことを考えている。

そんな状態が、わりと当たり前でした。

ちゃんと整理しようとして、意味を考えて、納得しようとして、

でも、結局同じところをぐるぐる戻ってきてしまう。

手放したいのに、手放せない。

そんな感覚が、ずっとありました。

紙に書いて捨てるという方法

実際にやってみると、少しだけ区切りがつく感じがして「なるほどな」と思いました。

頭の中にとどめ続けるのではなく、

一度外に出して、終わりをつくる。

それだけで、ほんの少し軽くなる。

シンプルだけれど、ちゃんと意味のある方法なんだと感じました。

そして、そのとき、ふとある記憶がよみがえりました。

「心のごみ箱にポイ」と言った、4歳の息子

息子が幼稚園に入りたての頃、まだ4歳になったばかりのときのことです。

嫌なことがあったらどうするの?と聞いたわけでもないのに、

ある日、幼稚園から帰ってきた何気ない会話の中で、こんなことを言いました。

「嫌なことがあったら、心のごみ箱にポイっと入れればいいんだよ」

私の言葉ではなかったので、

「先生が言ってたの?」と聞くと、

「ううん、ただ僕がそう思ってるだけ」と。

あのときは「へぇ」と思ったくらいだったのですが、

今になって思い出すと、あれはとても本質的なことだったのかもしれません。

最近読んだ本の方法と、やっていることはきっと同じです。

でもそれを、あの頃の息子は“方法”としてではなく、自然にやっていた。

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手放すことは、本当はもっとシンプルだったのかもしれない

もしかしたら、私たちも、子どもの頃は、

同じような感覚をもっていたのかもしれません。

嫌なことがあっても、ずっと抱え続けるのではなく、

どこかで手放すことができていた。

大人になるにつれて、ちゃんと理解しようとしたり、

意味を考えたりして、

気づいたら、手放すよりも“考え続けること”の方が得意になっていた気がします。

新しく何かを学ばないといけないと思っていたけれど、

もしかしたら、

思い出すだけでよかったのかもしれません。

「心のごみ箱にポイっと入れる」

それくらいのシンプルさを、本当はもう知っていたのかもしれないな、と思いました。