早くしなさいと言ってしまう朝に|子育てで自分を責めなくていい理由

HEQD7042 心と暮らし

早くしなさいと言ってしまう朝に、自己嫌悪してしまう私

朝、

「早くしなさい」と、つい言ってしまう。

そしてすぐに、

「あー、また今日も急かしてしまった」と後悔する。

私も子どもの頃、よく言われていました。

「早く食べなさい」

「早く片付けなさい」

「早く準備しなさい」

言われるたびに、

なんとなく嫌な気持ちになっていたのに、

気づけば自分も、同じ言葉を口にしている。

そのことに、少しだけ自己嫌悪してしまいます。

日本を離れて、プーケットに来ても、それは同じでした。

環境は変わっても、私の中は変わっていなかった。

環境を変えても、私が変わらなかったら、

結局、何も変わらないんだな、と感じました。

余裕がない日は、子どもではなく私の心が忙しかった

「息子がさっさと朝ごはんを食べてくれたら、言わないで済むのに」

「さっさと起きて身支度をしてくれたら、言わないで済むのに」

私はずっと、原因は息子の行動だと思っていました。

でも、

同じ状況でも「まあいいか」と思える日もある。

その違いは何だろう、と考えました。

そして気づいたのは、

余裕のない対応をしている日は、

自分の心の中もざわついている日だった、ということでした。

「今日のビザの申請、うまくいくかな」

「昨日届いたメールに返信しなきゃ。英語でちゃんと伝えられるかな」

そんな風に、

目の前の息子ではなく、別の場所にある心配事に

心が奪われている日。

そんな日は、

息子のペースを待つことができなかったのです。

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子どもは思っていたより、気にしていなかった

ある夜、寝る前に息子に聞いてみました。

「お母さん、あなたに“早くしなさい”ってよく言ってしまってるけど、どう思ってる?」

すると、少し考えた後で、

「うーむ…特に気にしてないよ。」

と、あっけらかんとした返事が返ってきました。

私は正直、

「えー?ちょっとは気にしてよ」と思う気持ちと、

同時に、少しだけホッとした気持ちが入り混じりました。

親の私は、

「また言ってしまった」

「ダメな親だな」と、ひとりで反省していたのに、

子どもは案外、こんな風に受け取っていることもあるのかもしれない。

でも、だからといって、

「子どもはそんなもの」と楽観的に受け取っているわけではありません。

その日の、その時の息子の心の状態が、

たまたまそう答えさせてくれただけかもしれない。

だから私は、

「今はそう感じているんだな」と

その時の息子の声として受け取りました。

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急ぐこと自体は、悪いことじゃない

実際、急がなければならない場面はあります。

時間が決まっている時。

どうしても急いで動かなければならない時。

急ぐこと自体は、悪いことではありません。

そして、私がつい「早く!」と口にしてしまう時、

その言葉の裏側には、一つの「願い」が隠れていることにも気づきました。

「時間通りに登校して、落ち着いた気持ちで過ごしてほしい」

「焦って家を出て、ケガをしないでほしい」

そんなふうに、

息子の日常が守られてほしいという願う気持ちが、

いつの間にか、

「早く!」という鋭い言葉に形を変えてしまっていただけなのだ、と。

そう思うと、

あんなに自分を責めていたトゲトゲした気持ちが、

少しだけ柔らかくなっていくのを感じました。

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早くしなさいと言ってしまう自分を、責めすぎなくていい

「早くしなさい」と言ってしまう自分を

完全にやめられる気は、正直まだしません。

きっとこれからも、

また言ってしまう日もあると思います。

だから、もし

「早く!」と言いそうになったら、

一度だけ、

「今、私は何を焦っているんだろう」と

自分に問いかけて、一呼吸おいてみる。

もちろん、

そんな余裕すらなくて言葉が出てしまう日もあるでしょう。

でも、そんな時も

「またダメだった」と自分を責めるのは、おしまい。

「今日はちょっと余裕がなかったんだな」

「今、自分の心が疲れているんだな」

そうやって、

自分の方にも目を向けてあげられたら、

それでいいのかもしれない、と思うようになりました。

子育ては、正解よりも気づきを重ねること

子育ては、

うまくやることよりも、

気づき続けることなのかもしれません。

これからもまた、上手くできない日があるでしょう。

それでも、

気づけた自分を少しだけ認めてあげられたら。

それだけで、

もう十分なのだと思います。

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